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山形大学人材育成プログラム「i-HOPE 」2023年度 まとめ記事 | 山形大学 i-HOPE | 2023年度講義レポート

こちらの記事は主に下記のような人向けの記事です。

  •  「i-HOPE 新事業創出イノベーションプログラム」の講義内容に興味のある人
  •  「アントレプレナーシップ教育」に興味のある人
  •  新規事業に携わる方、現業で新たな発想を求められる方
  •  「スタートアップ」に興味のある人
  •  「起業」に興味のある人

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目次
1.「起業家精神」を学ぼう
 ・i-HOPE新事業創出イノベーションプログラムとは
2.プログラム紹介
 ・講義例
 ・チームワーク
 ・フィールドワーク(2023年7月22, 23日)
 ・グローバルコミュニケーション/英会話研修(2023年9月2, 3日)
 ・中間発表(2023年9月23日)
 ・ビジネスプラン 最終発表&審査(2023年12月16日)
 ・修了式(2024年1月27日)
3.まとめ
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1.「起業家精神」を学ぼう

i-HOPE 新事業創出イノベーションプログラムとは

山形大学とコロンビアビジネススクール「 Venture for All® 」 が連携したジョイントプログラム。
新事業創出に必要なノウハウ、スキルを実践的に学ぶプログラムで、事業経験豊かな講師陣の講義・指導、 コロンビアビジネススクールの MBA クラスのエッセンス を日本にいながら学ぶことが出来ます。

Columbia Business School Venture for All®とは?
Venture for All® は、コロンビアビジネススクールで知られる名門コロンビア大学の経営大学院が世界展開する公式プログラムです。社会人や学生にとって、ビジネスやMBA等のアカデミックプログラムにおいて成功するために必要な知識やスキル、マインドセットを育むために最適なプログラムです。修了要件を満たせば、コロンビアビジネススクールより修了証書が授与されます。このプログラムに参加する皆様が、プログラムが終了した後でも、学んだスキルを実践することにより継続的に学び成長することに繋がればと思います。また私達のコミュニティの一員となり仲間からの刺激を継続的に受け、更なる成長の糧とすることもできます。

https://www.vfa-japan.com/

起業家精神(マインドセット)、基本ノウハウ(スキルセット を習得し、コミュニケーション能力、発信力を鍛え、同プログラムに参加している 教師、行政関係者、社会人、学生など様々なバックボーンをもつメンバーでチームを組み、ビジネスプランを構築します。

プログラム修了者には、山形大学アントレプレナーシップ教育研究センターと「 Venture for All® 」の両方の修了証を授与します。

2023年度の受講期間は2023年5月から12月の約8か月間、隔週土曜日開催で講義日は全17回。講義・講演やディスカッション、チームワーク学習などを約8ヶ月かけて実施しました。

本記事では、2023年度のプログラム内容の一部をご紹介いたします。

2.プログラム紹介

プログラムでは、小野寺忠司氏、菅生達仁氏、廣川克也氏、戸田達昭氏の4名のメイン講師を含む、多様な背景を持つ講師から、実践的な知識を学ぶことができます。以下、いくつかの講義を紹介します。

メイン講師
(左から、小野寺 忠司氏、菅生 達仁氏、廣川 克也氏、戸田 達昭氏)

講義

企業経営の基本

この講義では、企業経営において重要な視点や会社の在り方についての基本的な全体像を解説していただきました。

山形大学 教授
アントレプレナーシップ教育研究センター センター長

講師:小野寺 忠司(おのでら  ただし)氏

ビジネススプリングボード

この講義では、効果的かつ印象に残る事業計画書を構成すための必要項目やストーリーの重要性について学んでいただくために必要な新事業創造を検討する際の基本的なステップや初期検証の方法について解説していただきました。

山形大学 客員准教授
一般財団法人SFCフォーラム 事務局長
SFCフォーラムファンド ファンドマネージャー

講師:廣川 克也(ひろかわ かつや)氏

トライセクター戦略:企業と行政の連携による新価値創造

この講義では、女川町で震災後に行政、企業、住民と一緒になった復興まちづくりに従事した小松先生より、企業と行政が連携した街づくりを行う「トライセクター戦略」について、2コマを利用してご講演頂きました。

一般社団法人VENTURE FOR JAPAN
NPO法人アスヘノキボウ 理事

講師:小松 洋介(こまつ ようすけ)氏

マーケティング

この講義では、マーケティングでカギとなる要素について、身近な事例をもとに説明して頂きました。

山形大学 准教授
アントレプレナーシップ教育研究センター 副センター長

講師:菅生 達仁(すがおい たつひと)氏

Idea, Passion, Start with WHY

この講義では、日本・アジア・アフリカまで様々なコミュニケーションを設計してきた経験、実践的な知見を実例に、講義とワークショップを通して伝えて頂きました。

山形大学アントレプレナーシップ教育研究センター招聘講師
㈱Just on time 代表取締役社長
㈱next is east 代表取締役社長

講師:Manjot S. Bedi(マンジョット・ベディ)氏 

・講義名:顧客インサイト

この講義では、無意識の心理である「インサイト」について学びました。顧客インサイトを意識することで、既存の問題を深掘りし、より根本的な解決につなげる方法を探求します。

医療法人/常任理事
イメージコンサルタント
コロンビアビジネススクールVFA®客員講師

講師:相原 嘉子(あいはら よしこ)氏

チームワーク

本プログラムでは、プレゼンテーションを含む長時間にわたるチームワークを定期的に実施しました。参加者には教師、行政職員、企業関係者、学生といったさまざまな背景の人々がいるため、社外・学外で幅広い人脈を形成する貴重な機会になりました。

チームワークの様子
チームワークの様子

講師、コーディネーターの皆様に、ご指導・ご助言を頂きながら、チームワークを進めました。

メンタリングの様子

フィールドワーク(2023年7月22, 23日)

本プロジェクトで、大きな特長の一つでもある最上地区でのフィールドワーク&ワークショップを1泊2日の合宿形式で実施しました。

受講生74名の内、68名(現地60名、オンライン8名)と多くの受講生が参加し、講師、メンター、関係者を含めると、総勢90名の参加者となり大盛況となりました。

ゆめりあ1F「花と緑の交流広場」での開会式の様子

本プログラムでは、起業家に必要な「マインドセット」と「技術・スキルセット」を座学で学ぶだけでなく、実践的にビジネスプランを構築し発表するという内容も含まれています。

ビジネスプランを構築するにあたり、解決すべき課題を抱えた地域の調査や当事者へのインタビュー、現場での調査を行い、課題の本質や現場のニーズ把握、解決方法の具体的な検討を行いました。

小杉の大杉(鮭川村)

2023年度の受講者のフィールドワークは山形県最上地域の3町村(金山町、真室川町、鮭川村)で行いました。山形県北東部に位置する最上地域は、2020年度の国勢調査で人口減少率が9.0%と、県内4地域野中で最も高く、少子高齢化、若者流出、雪問題、空き家問題などの課題もあり、山形県の中でも「課題先進地域」です。

一方で、最上地域は、全国でも有数の「巨木の里」として知られ、樹齢1,000年超の巨木がそびえる「幻想の森」やジブリのトトロのような姿の「小杉の大杉」などの原風景が存在する神秘の地域であり、昭和20年以前から存在している野菜や豆類などが現在まで受け継がれてきた「最上伝承野菜」や、250年の歴史があり県指定無形民俗文化財として保存されている「鮭川歌舞伎」など古くから受け継がれてきた自然や食、文化を感じることのできる地域です。

甚五右ヱ門芋 / じんごえもんいも (最上伝承野菜)

〇フィールドワーク1日目

受講生は数名でチームを組み、金山、真室川、鮭川の3コースに分かれ、各地域の施設を訪問し、現地の方や講師・メンターの方から町やその町の施設について説明を受け、ヒアリングも行いました。

株式会社庄司製材所 工場見学の様子
金山住宅についての説明の様子

〇フィールドワーク2日目

2日目は、ビジネスアイデアを創出するワークショップを実施しました。

チームワーク

1日目に行った地域でのヒヤリングから、今まで検討してきた地域課題の検証を行い、メンターのメンタリング指導を受けながら、課題解決のビジネスアイデア検討を実施しました。

発表風景

合宿の最後には、これまで各チームで検討してきたビジネスアイデアをメンターの皆様と受講生の皆様に発表しました。

メンターからのコメントの様子

発表時間は3分。その3分に想いを込めて発表します。発表の後にはメンターよりコメントをいただきました。

座学での学びを活かし、課題の抽出や商品・サービスのターゲットを決め、9月の中間発表、12月の最終発表に向けて、チームごとにプランを固めていきます。

グローバルコミュニケーション/英会話研修(2023年9月2, 3日)

本プログラムの教育目標であるグローバルリーダーを目指すにあたり、単に英会話の能力を向上させるのではなく、特に英語を聞く力、コミュニケーション力、自己表現力を向上させるため、参加型の実践的な英会話向上トレーニング研修を実施しました。

株式会社リリーズ・トランサポート 代表
山形大学 アントレプレナーシップ教育研究センター招聘講師
早稲田大学 非常勤講師
電動モビリティシステム専門職大学 非常勤講師

講師:莉々 紀子(りり のりこ)氏

講師は、プロの通訳者 莉々紀子氏、ケニア出身のジャクリーン・モドニ・ボグワ氏、ロシア出身のヴァレンティナ・ポドリナイア氏、イタリア出身のガブリエレ・カミッレーリ氏(オンライン参加)、イギリス出身のジョナサン・ロスケル氏(オンライン参加)、菅生 達仁氏の6名です。

講義受講の他、自ら話すことを中心としたトレーニングで、合宿の最後には自分のテーマをPitch( プレゼン)します。加えて、合宿における日常会話も英語として、聞く力、話す力、コミュニケーション力を鍛えるトレーニングを実施しました。

講義風景
Final Pitch

中間発表(2023年9月23日)

各チームは、最上地域でのフィールドワークを通じて得た気づきを基に、さまざまなビジネスプランを発表しました。発表終了後、講師陣からは各ビジネスプランに対してフィードバックが提供されました。

講師、コーディネーターから、「仮説のさらなる深堀」、「数字で示す」、「ストーリーをシンプルに」等、全体を通してコメントをいただきました。

ビジネスプラン 最終発表&審査(2023年12月16日)

本プログラム全17 回の総括として、チームで検討した地域課題を解決するビジネスプランの最終発表を行いました。当日は、連携しているVenture for All ® プログラムの修了可否を判断する審査を同時に実施しました。

また、地域課題のフィールドをご提供いただいた最上地区3町村の方、Yamagata yori-i project
ボードメンバー企業の方や、受講生の企業の方にも視聴いただきました。

会場風景

19チームが対象エリアの地域課題を解決するビジネスプランを発表しました。
発表時間は7分、質疑応答は5分です。

発表風景

発表の後は審査員2名による質疑応答の時間が設けられ、参加者たちは熱心に質問に答え、意義深い議論が繰り広げられました。

質疑応答の様子

修了式(2024年1月27日)

修了式では、特別講演、4名の受講者によるパネルディスカッション、塾長挨拶、修了証書授与式、講師からの講評を行いました。

特別講演:ローカルからグローバルへ

山形大学客員教授
Tenstorrent Chief Customer Officer(最高顧客責任者)
元NECパーソナルコンピュータ株式会社 代表取締役 執行役員社長

講師:デビット・ベネット 氏

・パネルディスカッション

受講を終えて、社会人、教師、学生の中から4名の代表者(長岡 康雄氏、眞田 ちひろ氏、齋藤 恵美氏、田代 孟靖氏)によるパネルディスカッションを行いました。

パネルディスカッションの様子

・塾長挨拶、修了証書授与、講師からの講評

最後に、塾長挨拶、修了証書授与式、講師からの講評を行いました。

塾長挨拶、講師からの講評
修了証書授与

3.まとめ

本記事では、2023年度 山形大学 i-HOPE 新事業創出イノベーションプログラムの5月〜12月の活動をご紹介いたしました。

2023年度の山形大学 i-HOPE 新事業創出イノベーションプログラムでは、起業家精神と実践的なビジネススキルの両方を学び、実際にビジネスプランを構築しました。

2024年度の受講生募集についての詳細は、下記をご確認ください。