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「鶴岡から次世代産業を創ろう」山形県立鶴岡工業高等学校との協働プログラム始動 | EDGE-PRIME Initiative | 2023年6月講義レポート

こちらの記事は主に下記のような人向けの記事です。

  • 「高校生アントレプレナーシップ教育」に興味のある人
  • 「探究力・課題解決能力の向上」に興味のある人
  • 「起業」に興味のある人

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目次
1. 高校生アントレプレナーシップ教育
 ・山形県立鶴岡工業高等学校との協働プログラム
 ・年間スケジュール
 ・メイン講師
2. 授業(2023年6月14日)
 ・「講演:プレゼンテーションについて」
3. まとめ
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1. 高校生アントレプレナーシップ教育

山形県立鶴岡工業高等学校との協働プログラム

2023年、高校生向けのアントレプレナーシップ教育プログラムが始まりました。

本プログラムは、文部科学省事業である「高校生等へのアントレプレナーシップ教育の拡大方策:EDGE-PRIME Initiative」に基づき、山形県鶴岡工業高等学校と山形大学アントレプレナーシップ教育研究センターが協働して、高校生向けのアントレプレナーシップ教育を開発するものです。

※これまで山形大学アントレプレナーシップ教育研究センターでは、将来の創業者となり経済の担い手となる高校生・大学生に加え、研究者、社会人(企業人)まで幅広い層に対応した3つのカテゴリーの人材育成プログラムを実施してきました。詳しくはこちらをご覧ください(https://yu-entrepreneur.net/program

テーマは「鶴岡から次世代産業を創ろう!」
期間は、2023年4月~2024年3月。年間35コマ分の「総合的な探究の時間」の授業を実施します。
対象学年は2学年(166名)、班ごとにビジネスプランを練り、中間発表、最終発表を行います。

主なプログラムの内容は下記の3つです。

■社会課題の発見と解決に結びつけるための基本的な知識
 起業家精神と知識・技術、社会課題の見つけ方、ビジネスプランの構築方法、プレゼンテーション、起業家の体験談

■生徒チームによるビジネスプラン作成
 教員がメンターとなった生徒チームによるビジネスプラン作成と、中間・最終発表会

■教員をアントレプレナーシップ教育の指導教員として育成
 生徒チームへのメンタリングをとおし、アントレプレナーシップ教育の指導教員として育成

・年間スケジュール

2023年度は、下記のスケジュールに従い、授業を行います。

【地域課題の発見と解決に結びつけるための基本的な知識】
4/12:ガイダンス
4/19:コミュニケーション演習 マーケット感覚」
4/26:講義「事業創造に必要となる起業家精神と知識・技術とは」
5/17:講義「社会課題の発見の方法とその解決に向けて」
5/31:講義「ビジネスプランの構築方法」
6/14:講義「プレゼンテーション」
6/21:ビジネスプランの作成Ⅰ(1)
7/12:ビジネスプランの作成Ⅰ(2)
7/19:ビジネスプランの作成Ⅰ(3)

【ビジネスアイデア構築のための技法とそれをアピールするための方法①】
8/23:講義「起業家の体験談」
9/6:ビジネスプランの作成Ⅰ(4)
9/13:ビジネスプランの作成Ⅰ(5)
9/20:ビジネスプランの作成Ⅰ(6)
10/4:ビジネスプランの作成Ⅰ(7)
10/11:中間発表会
11/1:ビジネスプランの作成Ⅱ(1)
11/22:ビジネスプランの作成Ⅱ(2)
12/13:ビジネスプランの作成Ⅱ(3)
12/20:ビジネスプランの作成Ⅱ(4)

【ビジネスアイデア構築のための技法とそれをアピールするための方法②】
1/10:ビジネスプランの作成Ⅱ(5)
1/17:ビジネスプランの作成Ⅱ(6)
1/24:ビジネスプランの作成Ⅱ(7)
1/31:ビジネスプランの作成Ⅱ(8)
2/7:ビジネスプランの作成Ⅱ(9)
2/21:成果発表会予選会
2/28:成果発表会



・メイン講師

指導体制は、
<高校>担任・副担任を主として20名程度(i-HOPE受講により、メンターとして育成)
<大学>4名(教授(センター長)、准教授(副センター長)、コーディネーター2名)

本プログラムのメイン講師は、山形大学アントレプレナーシップ教育研究センター センター長、副センター長が担当いたします。

山形大学 教授
アントレプレナーシップ教育研究センター センター長
小野寺 忠司(おのでら  ただし)氏

2012年NECパーソナル執行役員を経て、レノボ役員に就任。世界最軽量PC開発ではBest of CES Awards 2015ベストPC賞を受賞した経歴を持つ。新しい取り組みとして人工知能開発をSRI(旧スタンフォード大学研究所)と共同開発しベンチャーを設立。

2017年4月レノボを退職して山形大学へ。山形大学 国際事業化研究センター長、その後有機材料システム事業創出センター長を経て、2022年アントレプレナーシップ教育研究センターを設立し、イノベーション創出に向けた開発やアントレプレナー教育、企業経営指導、起業家育成を行い5年間で16社のベンチャーを立ち上げた。

インタビュー記事はこちら(https://emotional-link.co.jp/onodera-prof/


山形大学 准教授
アントレプレナーシップ教育研究センター 副センター長
CBS-VFA® ⽇本版ファウンダー・代表
株式会社ライズベース代表取締役
米IEG Global Association, General Manager
菅生 達仁(すがおい たつひと)氏

2015年より、コロンビアビジネススクールとパートナーを組み、Venture For All®で主任講師を務める傍ら、企業研修プログラムの構築と講師を務め、人材育成を担う会社を起業し代表を務める。

新規事業開発や営業・マーケティング、リーン、シックスシグマ、チェンジマネジメント等の事業改善・トランスフォメーション推進等、トップラインの成長推進からオペレーションの適正化まで、幅広い実務経験と Fortune100 クラスの企業研修を多数受け持つ。 2023年4月より、山形大学 准教授、アントレプレナーシップ教育研究センター 副センター長に就任。


2. 授業(2023年6月14日)

・「講演:プレゼンテーションについて」

講師:菅生 達仁(すがおい たつひと)氏


本記事では、6月14日に実施した「プレゼンテーションについて」の授業風景をご紹介します。

やってみようプレゼンテーション!

プレゼンテーションと聞くと、「自分はプレゼンをする予定もないし、、、」と思う方もいるかもしれませんが、就職活動での面接も、好きな人への告白も、広い意味ではプレゼンテーションです。

このように様々なシーンで利用されるプレゼンテーションですが、そのコツやノウハウを知る前に、今の自分達のプレゼンテーションはどんな感じなのか、まずは2人1組になって、自分の自己紹介をスマホで撮影してもらい自分で見てみましょう。

撮影のあとは、「こういう所が良かった」「こうした方がもっと良くなるかも」など、意見を出し合いました。
自分のプレゼンテーションの映像は、どう見えるかな?

自分たちの映像を確認した後は、菅生先生よりプレゼンテーション大原則やテクニックなどを教えて頂きました。

授業は、生徒の皆さんに意見を伺いながら進んでいきます。

大人数の前で意見を伝える経験はとても大切ですね。

プレゼンテーションのコツを学んだあとに、もう一度自分の自己紹介を録画して見比べてみました。

最初に比べてよくなったでしょうか?

授業の最後には、Googleのアンケート作成・管理ツールの「Google Forms」を利用して、生徒の皆さんは、このプログラムの評価指標として独自に作成したルーブリックによる自己評価と、この日の授業のアンケートを行いました。

リアルタイムで、生徒の皆さんの質問がスクリーンに映し出され、講師の先生がその質問に回答します。
授業の時間内では回答できないほどの質問が寄せられました。

活発な意見交換ができていたのが印象的でした。

3.まとめ

今回のプレゼンテーションの講義の次の授業からは、いよいよビジネスプランの作成の授業に入ります。

庄内鶴岡の地から、どんなビジネスプランが出てくるのか、とても楽しみですね。