2023年5月、「山形大学人材育成プログラム「i-HOPE 」2023 新事業創出イノベーションプログラム」が始まりました。
本プログラムの目的は
「起業家が歩むプロセスを一通り経験し、イノベーションマインドを身につける」
新事業創出に必要な起業家精神と知識・スキルを学ぶことができる、山形大学とコロンビアビジネススクール公式プログラムVenture for ALLⓇが連携したプログラムです。
昨年開催した様子はこちらをご覧ください。
目指すはスタートアップ企業の創出!山形大学で学ぶアントレプレナーシップ教育 | 山形大学 i-HOPE | 2022年5-10月講義レポート
期間は2023年5月から12月の約8か月間、隔週土曜日開催で講義日は全17回。
12月の講義は
第16回目(12月2日)
「16-1:企業経営の基本」
「16-2:事例で学ぶ事業価値を高める知的財産活用術」
「16-3:チームワーク⑩」
第17回目(12月16日)
「17-1, 2, 3:ビジネスプラン 最終発表&審査」
12月の講義では、経営者として必要な考え方や知的財産権の活かし方について学び、最終発表ではチーム毎にビジネスプランの発表を行いました。
本記事では、i-HOPE 新事業創出イノベーションプログラムの12月の講義内容についての紹介を行います。こちらの記事は主に下記のような人向けの記事です。
- 「i-HOPE 新事業創出イノベーションプログラム」の講義内容に興味のある人
- 「アントレプレナーシップ教育」に興味のある人
- 新規事業に携わる方、現業で新たな発想を求められる方
- 「スタートアップ」に興味のある人
- 「起業」に興味のある人
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目次
1. 講義(2023年12月2日)
・「16-1:企業経営の基本」
・「16-2:事例で学ぶ事業価値を高める知的財産活用術」
2. 講義(2023年12月16日)
・「17-1, 2, 3:ビジネスプラン 最終発表&審査」
・受講生の声
3 今後の予定
4. まとめ
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1. 講義(2023年12月2日)
・「16-1:企業経営の基本」
講師:小野寺 忠司(おのでら ただし)氏
企業経営において重要な視点や会社の在り方についての基本的な全体像を解説して頂きました。
また、創業1000年以上の老舗企業を例にグループワークを行い、メンバーの考えや自分とは違う視点からの情報をより多く取り入れながら、企業経営についての本質について学びました。
・「16-2:事例で学ぶ事業価値を高める知的財産活用術」
明倫国際法律事務所
弁護士・弁理士
講師:田中 雅敏 氏 (たなか まさとし) 氏
知的財産、国際法務、スタートアップ支援、契約関係法務、その他企業法務を幅広く扱う。国内2拠点、海外5拠点に事務所を展開し、さらに世界45都市の国際的なネットワークを活用し、国際法務にも精通。企業内法務人材育成、無形資産活用戦略作成・実行支援など、事業の付加価値を創造するサービスを提供している
知的財産権の定義や知識そのものは、書籍やWeb に多くの解説が掲載されています。本講義では、こういった基礎知識を学ぶのではなく、知的財産権をうまく活用して差別化要因を構築したり、企業価値を高めている具体例を豊富に紹介し、知的財産権の活かし方を学びました。
3. 講義(2023年12月16日)
・「17-1, 2, 3:ビジネスプラン 最終発表&審査」
本プログラム全17 回の総括として、チームで検討した地域課題を解決するビジネスプランの最終発表を行いました。当日は、連携しているVenture for All ® プログラムの修了可否を判断する審査を同時に実施しました。
また、地域課題のフィールドをご提供いただいた最上地区3町村の方、Yamagata yori-i project
ボードメンバー企業の方や、受講生の企業の方にも視聴いただきました。
審査員(Venture for All ®) | 納谷 洋充 様、杉山 淑瑛 様 |
来賓 | 三井住友信託銀行株式会社 副会長執行役員 野口 謙吾 様 金山町、真室川町、鮭川村役場関係者 様 |
見学者 | 受講生企業関係者 様 Yamagata yori i project ボードメンバー企業様、コーディネータ、関係者 |
オープニング
菅生先生が司会を務め、塾長の挨拶、コーディネータ挨拶、最後に審査員紹介を行いました。
プレゼンテーション
19チームが対象エリアの地域課題を解決するビジネスプランを発表しました。
発表時間は7分、質疑応答は5分です。
これまで学んだスキルとマインドを活かし、各チーム堂々とした発表でした。
発表の後は審査員2名による質疑応答の時間が設けられ、参加者たちは熱心に質問に答え、意義深い議論が繰り広げられました。
全体講評
全チームの発表が終了し、審査員やご来賓の皆様から全体的な講評をいただきました。
クロージング
最後に記念撮影を行い、最終発表は終了です。
・受講生の声
〇教育関係者
0から1を生み出す苦労を改めて分かり、新しい発想が求められる生徒の気持ちが分かるようになったと思います。フィールドワークで地域の方との新しい繋がりができたので、今後は別の授業でも地域の方々と協力できる可能性が広がったのは大きいです。「こんなことできないかな」と普段から探すマインドに変化しました。
〇社会人
私はこれまで会社一筋で営業を行ってきたため、他の会社の人とコラボレーションをして課題を発掘・共有しながら進める経験が初めてで、新しい刺激を得ることができました。新規事業を考える上で、会社の中だけでなく外にも目を向け、協力できる会社とコラボレーションをする価値を体感しました。日々のルーチンワークに従事する方々にも、一度このようなプログラムを体験していただきたいです。本当に楽しい経験でした。
3. 今後の予定
1月に修了式を行い、2023年度の本プログラムの活動は終了です。
1月27日
- 修了式 講師:小野寺 忠司氏、菅生 達仁氏
- 特別講演 講師:デビット・ベネット氏
4.まとめ
本記事では、12月の講義内容をご紹介しました。
2023年5月から12月までの約8か月間、全17回の講義が終了いたしました。
プログラムは終了しましたは、これからも学び続け、新たな挑戦に向けて進んでいきましょう。